NOSAIってなに

ごあいさつ

 日頃、組合員の皆様には、農業保険事業に対しご理解とご協力を賜り、厚くお礼申し上げます。
 近年、全国各地で甚大な自然災害が発生しております。地震災害をはじめ、台風災害や大雨洪水災害、地球温暖化による異常気象は、日常のことのようにもなってまいりました。
 長野県下の今年3月の平均気温は、観測地点すべてで史上最高を記録しました。また、3月28日、長野気象台はソメイヨシノの開花を観測しました。これは平年より14日早く、昨年より12日早い開花であり、1953年の統計開始以来、最も早い開花でありました。
 このようなことから、4月の断続的な低温・降霜は、生育が進んでおりました果樹を中心に県下で23億4千万円を超える甚大な被害をもたらしました。
 被害に遭われた皆様には、お見舞いを申し上げますとともに、組合といたしましては、収入保険の無利子融資や共済金の早期支払い等を通じ、被災農業者の皆様の営農継続に万全を期して参る所存でございます。
 また、この凍霜害に対し、私どもの組合を含めました県下7団体による「長野県農業団体災害対策協議会」が発動され、去る6月16日、長野県知事、長野県議会正副議長に対しまして、被災農業者に対する4項目の支援の要請を行いました。
 防霜ファンや多目的防災ネットの設置に対する支援、資金繰りに対する利子補給、規格外果実の販売に係る資材への助成、そして私どもの収入保険や農業共済制度への加入促進でございます。
 知事、あるいは正副議長からは、農業生産力の維持、災害に強い農業経営実現のため、積極的に取り組んで行く。との返事をいただきました。
 私ども組合といたしましても、関係機関の協力を得ながら農業保険の加入促進に取り組んでまいります。
 さて、コロナ禍もようやく収束の域が見えるようになってまいりましたが、ロシア・ウクライナ問題による物流の混乱、更には記録的な円安によって、農業用資材、肥料、飼料等の価格は高騰を続けており、農業経営を圧迫しております。今般の問題により消費者の食料安全保障への関心も高まっており、国内農業の振興は極めて重要であります。
 このような時こそ我々NOSAI組合が農業者の皆様の安心経営の下支えとなれるよう、役職員一同、一丸となって農業保険の普及に努めてまいります。
 そのため、我々NOSAI団体は、令和5年度から新たに始まります「未来へつなぐ」サポート運動として、「安心をすべての農家にとどけよう」を目標に「より身近に、より丁寧に、農家のもとへ」を行動スローガンに、全国運動を展開してまいります。
 組合では、引き続きコンプライアンス態勢の強化を図り、組合員の皆様から信頼を得る組織運営を行うとともに、より多くの皆様に収入保険、農業共済にご加入いただき、安心して営農継続いただけるよう取り組んでまいります。
 つきましては、皆様にも相変わらずのご協力をお願い申しあげます。

令和5年7月

組合長理事
長野県農業共済組合
組合長理事 羽田健一郎

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